それでも、警官は微笑う (日明恩)
2005年 04月 09日
著者名を書き込むのに手間がかかります……。というわけで。
単行本だったので見送っていた気になる本がノベルスで発売です……あざといな、講談社。ワンクッション入れたか……と思いはしたけど、買っちゃいました(笑)。
普通に面白かったかな、というのが感想です。
メフィスト賞受賞した警察小説ってどうよ! と過剰な期待をしていたのか、思ったより普通に楽しめました……褒めてますよ?
こういうのをキャラクター小説だといちいち刺す人もいるそうですが、キャラクター小説、大いに結構じゃありませんか。
というわけで、主役のコンビ、武本(巡査部長)と潮崎(警部補)。
じつにわっかりやすい「漢」な武本と、ある意味凄い設定のおちゃらけで明朗快活な潮崎。
……うっかり次の本を買うかどうか(ハードカバーで出ている……)かなり悩みます。
というわけで、キャラクター小説的感想になりますが。
視点として武本寄りな部分が多いのがおもしろいですよ。たしかに武本の設定は男らしいのひとことに尽きるのに、ほかの登場人物に伝わらずわからない部分が、ちゃんと描かれているので、読者的には「なんかかわいい……」という印象が強い。
心の中で「失礼だ」と思いはしても、けして口に出したりしない男・武本。
相手の言動に無反応に見えて、いちいちちゃんと考えてはいる男・武本!
暴れると危険なのにとりあえず忍耐強い男・武本!!
ぐだぐだ考えずとりあえず行動の男でもあります。長時間考えるの苦手らしいところも素敵。
そしてその武本をとほほな気分にさせまくりの潮崎もまた、面白いほど素直でかわいい警部補です。武本みたいな男は現実にも稀にいるだろうけど、こっちはまたすげーな、といった感じで。警部補のくせして年功序列を重んじるし、実際のところの脳の作りがよさそうなのに、喋ってると頭がいいのかあほちゃんなのかわからんところが素敵。そして推理小説好きで、読者をたびたびにやりとさせる、サービス精神旺盛なお坊ちゃまです。
ちゃんと警察組織の一員としての態度で、年下の警部補・潮崎(ちなみに彼はキャリアではない)にしっかり敬語で応対の武本と、どうみても甘えてる系な感じで「先輩〜」と武本にじゃれついている潮崎が、互いの友情と信頼を勝ち得るまでのドラマです。……うそです。ちょっとはあってるけど。
つーか、最後の方での武本の「あなたの下で、また働かせてください」って台詞で変な盛り上がり方をした私は間違ってるのでしょうか。
別にあやしい読み方をした覚えはないんですけどね、ここを読んだときさすがに「武本……堕ちたな」と思っちゃった私は駄目ちゃんでした……。
いや、警察小説の醍醐味は、チームワークにあります!(なんだいきなり)
出来ることが限られている状況下での葛藤を支え合う仲間たちのドラマでもあるのです。そういった部分でも十二分に面白かったことを追記しておきます。追記なの、私? おまけ??
そのうちうっかり次の本「そして、警官は奔る」をゲットするでしょう(笑)。でもできれば早々にノベルスか文庫化を願いたいものです。
本棚が片付かない読書家はいっぱいいるんだぞー。大して読んでない私ですら苦労してるのに……文庫化されても買っちゃうじゃん……←あとがきとか入ったら確実ゲット。
しかしコンビもの(は?)ってのは楽しいですよね。
うだうだしているときに読むといい感じです。仕事上ではまあ相棒的存在がいるので羨ましいとまではいかないですけど、どこかすっきりする感じ。
泣いても笑っても明日は来るのだ〜という(考えてみればあたりまえな)教訓が胸に沁みます。
単行本だったので見送っていた気になる本がノベルスで発売です……あざといな、講談社。ワンクッション入れたか……と思いはしたけど、買っちゃいました(笑)。
普通に面白かったかな、というのが感想です。
メフィスト賞受賞した警察小説ってどうよ! と過剰な期待をしていたのか、思ったより普通に楽しめました……褒めてますよ?
こういうのをキャラクター小説だといちいち刺す人もいるそうですが、キャラクター小説、大いに結構じゃありませんか。
というわけで、主役のコンビ、武本(巡査部長)と潮崎(警部補)。
じつにわっかりやすい「漢」な武本と、ある意味凄い設定のおちゃらけで明朗快活な潮崎。
……うっかり次の本を買うかどうか(ハードカバーで出ている……)かなり悩みます。
というわけで、キャラクター小説的感想になりますが。
視点として武本寄りな部分が多いのがおもしろいですよ。たしかに武本の設定は男らしいのひとことに尽きるのに、ほかの登場人物に伝わらずわからない部分が、ちゃんと描かれているので、読者的には「なんかかわいい……」という印象が強い。
心の中で「失礼だ」と思いはしても、けして口に出したりしない男・武本。
相手の言動に無反応に見えて、いちいちちゃんと考えてはいる男・武本!
暴れると危険なのにとりあえず忍耐強い男・武本!!
ぐだぐだ考えずとりあえず行動の男でもあります。長時間考えるの苦手らしいところも素敵。
そしてその武本をとほほな気分にさせまくりの潮崎もまた、面白いほど素直でかわいい警部補です。武本みたいな男は現実にも稀にいるだろうけど、こっちはまたすげーな、といった感じで。警部補のくせして年功序列を重んじるし、実際のところの脳の作りがよさそうなのに、喋ってると頭がいいのかあほちゃんなのかわからんところが素敵。そして推理小説好きで、読者をたびたびにやりとさせる、サービス精神旺盛なお坊ちゃまです。
ちゃんと警察組織の一員としての態度で、年下の警部補・潮崎(ちなみに彼はキャリアではない)にしっかり敬語で応対の武本と、どうみても甘えてる系な感じで「先輩〜」と武本にじゃれついている潮崎が、互いの友情と信頼を勝ち得るまでのドラマです。……うそです。ちょっとはあってるけど。
つーか、最後の方での武本の「あなたの下で、また働かせてください」って台詞で変な盛り上がり方をした私は間違ってるのでしょうか。
別にあやしい読み方をした覚えはないんですけどね、ここを読んだときさすがに「武本……堕ちたな」と思っちゃった私は駄目ちゃんでした……。
いや、警察小説の醍醐味は、チームワークにあります!(なんだいきなり)
出来ることが限られている状況下での葛藤を支え合う仲間たちのドラマでもあるのです。そういった部分でも十二分に面白かったことを追記しておきます。追記なの、私? おまけ??
そのうちうっかり次の本「そして、警官は奔る」をゲットするでしょう(笑)。でもできれば早々にノベルスか文庫化を願いたいものです。
本棚が片付かない読書家はいっぱいいるんだぞー。大して読んでない私ですら苦労してるのに……文庫化されても買っちゃうじゃん……←あとがきとか入ったら確実ゲット。
しかしコンビもの(は?)ってのは楽しいですよね。
うだうだしているときに読むといい感じです。仕事上ではまあ相棒的存在がいるので羨ましいとまではいかないですけど、どこかすっきりする感じ。
泣いても笑っても明日は来るのだ〜という(考えてみればあたりまえな)教訓が胸に沁みます。
by borzoi_w
| 2005-04-09 16:51
| Novels